ETCマイレージサービスの貯め方と使い方

 ETCマイレージサービスは、各高速道路事業者で共通のプログラムですが、ポイントは原則として「高速道路事業者ごと」に貯まり、この事業者ごとの交換単位で、還元額への交換が可能となります。ただし全国各地で高速道路を運営するNEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本と宮城県道路公社(以下、NEXCO各社等)は一体としてポイントが合算されます。

 ポイント加算率は事業者によって異なります。

・NEXCO各社等、本州四国連絡高速道路:10円につき1ポイント
・愛知道路コンセッション、広島高速道路公社、福岡北九州高速道路公社:100円につき1ポイント
・神戸市道路公社:50円につき3ポイント

 愛知県道路コンセッション、広島高速道路公社、福岡北九州高速道路公社、神戸市道路公社では、さらに、月間利用額に応じた加算ポイントも付与されます。

図表:ポイントの付き方ポイント加算方法は、道路事業者により異なる。愛知道路コンセッションなどの「+α」は加算ポイントで、同社の場合は5000円超~1万円までが4ポイント、1万円超~2万円までが8ポイントなどとなっている 出典:ETCマイレージサービスホームページ 拡大画像表示

 ポイントは、走行の翌月20日に前月分が一括して付与されます。ただしNEXCO各社等が実施する「ETC周遊プラン(ドラ割、速旅、みち旅)」のポイントは、翌々月20日になります。

 こうして貯まったポイントは、事業者ごとに還元額への交換単位が定められています。交換単位と還元額は、例えば、NEXCO各社等、本州四国連絡高速道路では「1000ポイント→500円分」「3000ポイント→2500円分」「5000ポイント→5000円分」、愛知道路コンセッション、広島高速道路公社、福岡北九州高速道路公社が「100ポイント→100円分」、神戸市道路公社が「200ポイント→100円分」です。

 支払った通行料金がポイントに変換され、さらに交換単位ごとに交換率の異なる場合があるため、ややわかりにくくなっていますが、NEXCO各社等を例にとると、以下のように整理できます。

・1万円分の通行料金(=1000ポイント)→500円分の還元<還元率5%>
・3万円分の通行料金(=3000ポイント)→2500円分の還元<還元率8.3%>
・5万円分の通行料金(=5000ポイント)→5000円分の還元<還元率10%>

 つまりNEXCO各社等で交換レートがもっともよくなる「5000ポイント」での交換を行うと、高速道路料金が「実質1割引」になると考えていいでしょう。ただし還元額での走行については、ポイント加算の対象外となります。

図表:道路事業者ごとのポイントの交換単位ポイントは道路事業者ごとに加算され、交換可能なポイント数になれば還元額へと交換できる。NEXCO各社等では、より多くのポイントの交換で、レートが優遇される 出典:ETCマイレージサービスホームページ 拡大画像表示

 なお、ポイント加算は事業者ごととなりますが、ポイントから交換した還元額は、どの事業者の高速道路でも、無料通行分として利用できます。