短い詩でも抒情が伝わる
佐藤春夫とランボーの言葉
問5 佐藤春夫が禁じられた恋を歌った詩です。(佐藤春夫『殉情詩集』所収の『海辺の恋』)
こぼれ松葉をかきあつめ/□□□のごとき君なりき、/こぼれ松葉に火をはなち/□□□のごときわれなりき。
こぼれ松葉をかきあつめ/□□□のごとき君なりき、/こぼれ松葉に火をはなち/□□□のごときわれなりき。
両方ともひらがなが入ります。詩人の佐藤春夫は谷崎潤一郎の妻と大恋愛の末、結婚します。この詩は2人が知り合ってまもなくのころを詠んだものです。許されぬ恋に燃える恋愛を想像しながら考えてみましょう。
問6 18歳のランボーが放浪を繰り返していたときの詩です。(アルチュール・ランボー『永遠』)
また見つかった、何が、■■が、海と溶け合う太陽が(小林秀雄訳)
また見つかった、何が、■■が、海と溶け合う太陽が(小林秀雄訳)

齋藤 孝 著
なかなかかっこいい言葉、漢字2文字が入ります。すでに16歳で詩人として注目されていたランボーのみずみずしい感性があふれ出るような言葉です。余談ですが、ランボーは20歳で詩を含めて文学をいっさいやめ、26歳でアフリカへ。武器商人になったあと、37歳で病死します。生き方そのものがドラマチックな人です。
答え
問5/をとめ、わらべ
問6/永遠