高年収&高収益 勝ち組企業大解剖!儲けの秘密と本当の待遇#1Photo:123RF

国内にもインフレの波が押し寄せる中、年収アップは働く全ての人にとって切実な問題だ。日本では給料が長年ほとんど上がってこなかったが、好業績とともに年収を激増させている優良企業に働き口を見いだせば、あなたも大幅な年収増が実現できるかもしれない。そこで特集『高年収&高収益 勝ち組企業大解剖!儲けの秘密と本当の待遇』(全18回)の#1では、5年前と比べて平均年収が100万円超アップした高給大企業をランキング。株式市場でも評価の高い、上場企業の中で約1%しか存在しない厳選36社をあぶり出した。(ダイヤモンド編集部 竹田幸平)

上場企業のわずか1%に相当
年収激増の高給大企業を開陳!

 どうせ働くなら、年収は高い方がいい――。これは、ビジネスパーソンなら誰もが考える真理だろう。日本にもインフレの波が押し寄せ、物価高が進む最近はなおさらだ。

 そして、多くのビジネスパーソンにとって、有力な選択肢となるのが「転職」によるキャリアアップ。特に年功序列的な企業に勤めている場合、自社に大幅な賃上げを望んでも期待薄なのは、あなたもよく分かっていることだろう。

 加えて投資家の視点から見ても、人材にきちんと投資をしている会社というのは、今後の成長が期待できる。

 そこで本記事では、5期前と比べ平均年収が100万円以上アップした企業を抽出。さらに、従業員数も10人以上増えた、直近期末の従業員数300人以上の大企業、かつ直近年度の平均年収が高年収の目安となる800万円以上という条件で「年収勝者」をえりすぐった。

 すると、5期前と直接比較可能な上場企業約3300社のうち、該当するのはわずか36社となった。これは上場企業の全体の中でも、約1%という狭き門で、いわば超エリート企業群だ。

 別の言い方をすれば、大企業でも現状に甘んじず、待遇を向上させながら人員規模も増やしてきた企業群となる。好業績を従業員の待遇にきちんと還元する会社なら、モチベーションは上がり、さらに優秀な人材が集まる好循環を生みやすい。つまり、今後の業績アップという意味でも期待できるのだ。

 ランキングでは5期前と比べ平均年収が300万円以上もアップした企業が4社、200万円以上増えた企業も4社あった。

 上位にはキーエンスや東京エレクトロン、レーザーテック、GMOペイメントゲートウェイなど、株式市場でも評価の高い成長著しい企業が並ぶ。他にも、コンサル業界や製薬業、アパレル、飲料業界、海運業界などの企業も含まれ、中には意外な顔触れも。

 次ページでは、そんな厳選された勝ち組トップ企業の名前を開陳。転職のみならず、株式投資にも役立つ最新の「年収」序列を一挙に明らかにしていこう。