カーエアコンを上手に使って
燃費悪化を防ぐ!

 次に、周辺機器の使い方についてです。カーエアコンを使い過ぎることも燃費の悪化につながります。特に今のような暑い季節は、駐車中の車内温度は劇的に高くなります。そこで、クルマを走らせる前に車内を涼しくしようと、エンジンを始動してアイドリング状態にしたまま、エアコンをガンガンかける人もいるでしょう。

 この際、暑い空間に居たくないからと、車内が冷えるまでクルマを降りて待っている人もいます。ですが、そもそもドライバーが乗っていないクルマでエンジンがかかっているのは危険です。

 車内温度が高いときは、対角線上にあるドア(右前と左後など)を開けて、片方のドアをパタパタと開け閉めすると熱い空気を効率よく外に出せます。そして、エンジンを始動して風量を「最大」、設定温度を「最低」、モードを「外気導入」にした上で走り出すと、車内温度を素早く下げることができます。

 少し時間が経ったら、モードを「外気導入」から「内気循環」に切り替えることで、エアコンの効率をさらにアップできます。設定温度の下限が「18℃」などと決まっている場合でも、スイッチを押し続けると「MAX」と表示が変わり、さらに下げられる車種もあります。気温調整を自動で行う「オートモード」に対応しているクルマもあるので、ご自身のクルマはどういう設定なのかを知っておくことも大切です。

 そもそも、車内温度を上げないことも重要です。そのためには、フロントウインドウにカーシェイドを置いたり、赤外線カットフィルムを貼ったりすることも効果的です。ただし、フロント3面に張るフィルムについては、可視光線の透過率に規制があるので信頼できる業者を選ぶことが大切です。

 ちなみに、駐車時間が短い場合には、ウインドウやサンルーフを少し開けておくことで熱い空気を逃がす方法が昔から使われてきました。しかし、最近はゲリラ豪雨も多いですし、防犯上のことを考えれば、あまりおすすめはできません。