休日の高速道路のSAでは、ガソリンスタンドに給油待ちの列ができていることもしばしばですが、これはお金だけでなく時間の面でも結構な無駄です。最近はガソリン価格を検索できるアプリもあるので、それらを利用してガソリンスタンドを探し、給油してから高速道路に乗ることをおすすめします。

 一方で、ここが難しいところなのですが、安いガソリンを求めて下道をさまようのも非効率です。安価なガソリンスタンドは行列になっていることも多いので、移動と給油でさらに時間をロスしてしまいます。わずかな価格差にこだわり過ぎず、もともと予定していたルートの周辺で、比較的安価なガソリンスタンドを見つけて給油するくらいのバランス感覚がベストでしょう。

高速道路では速く走るほど
燃費が悪くなる!

 燃費の話に戻します。高速道路では基本的に、速度を上げれば上げるほど燃費が悪くなります。その要因は空気抵抗です。空気抵抗は速度の二乗に比例します。80km/hで走行しているときの空気抵抗は、40km/hで走行しているときの4倍に相当します。

 しかし、料金を支払う代わりに早く走れる高速道路は「時間を買うために乗るもの」だと筆者は考えます。最低速度制限もありますし、燃費を意識しすぎるあまり、ゆっくり走っては本末転倒です。ですので、もし時間に余裕があるのなら、80km/h程度で走るのが理想です。

 速度を上げすぎると、先行車に追いついて車間距離が近くなり、ブレーキを踏む頻度も上がります。ブレーキを踏んで速度を下げてから、再加速でアクセルを踏むという行為の非効率さは、ここまで読んでくださった皆さんにはお分かりでしょう。

 また、昨今の高速道路では、先行車との車間距離や車速を自動調整する機能「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」を利用している方が増えています。ただ、このACCも完璧ではなく、全てを機械任せにして漫然と走っていると、先行車に追いつくたびにブレーキが作動するパターンもあります。