横柄な言葉遣いのリーダーが
いつまでも「三流」な理由

 もうひとつ、リーダーが気をつけることは、使う言葉の選び方と伝え方です。

 体罰が珍しくなかった時代に育ったリーダーと、少子化を背景に大切に育てられた部下では (どちらが良い悪いではなく)“鍛え方”が違います。

 だから、リーダーが昔流の伝え方や言葉で接すると、部下のメンタルを壊してしまうことにもなりかねません。コンプライアンスに抵触して、パワハラやセクハラ認定される恐れもあります。

 まず、言葉選びは礼を失しないことが基本です。これは、部下にこびへつらって丁寧に話せということではありません。とくに今では年長の部下も少なくありません。年長者にはとくに礼を失しないことが大切です。

 組織としての上下関係はあっても、お互いに一人の人間なのだから、礼を失した言葉を遣ってはいけないのです。当たり前のことですが、残念ながらこれができない人は少なくないものです。

 横柄な言葉遣いをするリーダーは、自身に自覚がなくとも、上下関係に固執しています。そんな状態では部下はついていきません。このようなリーダーでは組織は十分なパフォーマンスを出せないので、いつまでたっても出世ができない三流のままでしょう。