「バカのくせに」わざわざ聞こえるように悪口

 私が経験したものだと、塾や予備校の事務員さんに嫌われてしまったことで、受験を失敗した生徒の例がいくつかあります。

 たとえば、私が通ったとある予備校では、事務員さんに常にタメ口を使っている生徒や、休み時間に事務員さんの悪口を言う集団がいました。

 その事務員さん自体は、居眠りや遅刻などをする生徒に厳しく生活態度を指導する方でしたが、とても生徒思いのいい方でした。

 しかし、多くの受験生にとっては、今の自分の受験生活で精一杯。よく事務員さんと口論になっていましたし、休み時間の雑談で事務員さんの悪口を言っているのをよく見ました。

「あいつ、〇〇大の出身らしいぞ」

「簡単な漢字も読めなかったぞ」

「バカのくせに偉そうにすんなや」

 タチが悪いのが、彼らはこれを事務員さんに聞こえるように言っていたのです。