大人たちをナメたツケは大きい

 受験生たちは日頃、学校で成績をつけられ比較されています。そのためなのか、学力ばかりをことさら重視するような生徒も残念ながら少なくありません。

 人生がかかっている受験生は特に、現在自身が人生を懸けて勉強をしていることから学歴至上主義になりがちで、学力で人の価値を判断しようとする傾向が出てきてしまいます。

 しかし、先ほどもお伝えしたように大人はしたたかです。たしかに、周囲の大人の中には、受験生よりペーパーテストの点数を取れない方もいるかもしれませんが、受験生より長く生きていて、それなりに社会経験も対人経験もある方ばかりです。その経験を決してナメてはいけません。

 こうした生徒たちは、塾・予備校の講師や本社の人間に要注意人物として共有されたり、ちょっとしたことで親に報告されたりして、勉強だけに集中できない包囲網が作られてしまうケースがあります。

 大人の多くは、直接言葉で相手を非難するようなことはしません。

 でも、好きな生徒と嫌いな生徒では露骨にテンションや顔色が変わります。