――私が感じるのは、親が私立の中高一貫校を卒業されている場合、中学受験に進むケースが多いなと。やっぱり母校愛が強くなるという傾向があるのでしょうか?

 そうですね、親が慶應だから子どもも、というようなケースはありますね。

 さらに、高校受験では学力検査のほかに中学校の内申点での評価も行われるというのが理由として大きいのかと思います。自分たちが経験していないものなので、躊躇なさる向きはあるかもしれません。

 また、第3回(「そりゃ難関校受かるわ」公園で遊ぶ“サピっ子”たちの会話がハイレベルすぎた【中学受験で成功する子の共通点】)でもお伝えしましたが、公立小学校で先生とうまくいかないような吹きこぼれの優秀な子が高校受験の内申点を取れるかというと、心配になります。

 9教科の評定ですから、体育や音楽といった教科も成績が取れていないといけませんよね。内申での評価を行う公立高校の入試に合うお子様なのかどうかということも中学受験をするかどうかの基準になりますね。

――親にとっては悩ましいです。最終学年ともなると土日もなく勉強する生活になるので、小学生にはハード過ぎないかと思う人もいます。

 もちろん、小学生ですから大変なのは事実ですが、高校受験も難関校を目指す場合はやはりハードです。

――中学受験では、塾のない休日に6年生が8時間くらい勉強するのは当然という感じですか?