第4回(「SAPIX上位生はみんな家庭教師をつけている」は本当か?公式が明かしたパーセンテージが衝撃だった!)でもお話ししましたが、SAPIXでは毎年、卒業前の6年生にアンケートを取っています。その結果では、塾のない日曜であれば約6時間。平日は3時間くらいがボリュームゾーンになりますね。

 それだけ勉強したとしても、中高一貫校に行く価値があるとご家庭が判断すれば中学受験を選択すればいいですし、もうちょっと子どもらしく遊ばせたいと思うのでしたら選択しなければいいだけです。 

 中学受験をするのは一都三県で約2割です。中学受験をしないご家庭が圧倒的に多数派です。とりあえず始めてみて、子どもに向いてなかったらやめることもできますよね。いつでも撤退できるのは、中学受験のいいところです。

「絶対に地元公立に行きたくないから私立中学受験」という動機のご家庭は昔と比べて激減しています。今は公立の中学校も落ち着いてきているんです。

 中学受験から撤退したからといって、頑張ったことが無駄になるかと言えば、そんなことはありません。学習した内容が残っているか、いないかに関わらず、勉強する習慣や頭の使い方は決してマイナスにはならないはずです。

――撤退するなら、いつですか?