後から火がついた「バッファローモッツァレラ」

カラクリを知るとハッとする…!サイゼリヤのメニューに隠された「秘密」とは?サイゼリヤのジェラート&シナモンフォッカチオ Photo:Diamond

 サイゼリヤはただ単に新商品を追求するのではなく、すでに存在するメニューを育て、改良することで、より長期的な成功を目指している。こうした考え方は、流行り廃りの激しい飲食業界において、非常に重要な視点であると言えるだろう。

 当初は売れなかったものの、のちに成功を収めた代表例がバッファローモッツァレラ(チーズ)である。このチーズは、長い間販売中止の候補に挙がり続けていたが、試行錯誤の末、メニューに新たな工夫が加えられた。

 具体的には、ピザの上に載せていたバッファローモッツァレラの個数を、従来の1つから3つに増やしたところ、これが大きな転機となり、爆発的に売れるようになったそうだ。ピザの大ヒットに伴い、バッファローモッツァレラを使用したサラダなどの関連商品も売り上げが大きく伸びる結果となった。

 サイゼリヤのメニューの変遷を詳しく追っているマキタニ氏が運営するニュースレター「ちゃんとおいしい話」には、サイゼリヤの商品がどのように変化してきたかが細かく紹介されている。