コンサルティング会社が
トップ10の半数を占める
「10年間で最も残業時間を減らした企業ランキング」では、1位船井総研、2位フューチャー、3位デロイト トーマツ コンサルティング、4位博報堂プロダクツ、5位大樹生命保険となった。
上位3社がコンサルティング会社で、ランキング全体でも30社中6社がランクイン。トップ10の半数を占めている。
激務のイメージがあるコンサルティング会社に共通するのは、もともと残業時間が長い点だ。船井総研およびフューチャーにおける15年の平均残業時間は月100時間を超えていたが、いずれも10年間で70時間以上削減している。
上位のコンサルティング会社のクチコミを見てみよう。
「クライアントワークのため、お客様に合わせて動かざるを得ない点で調整はしにくいと考える。チームリーダー以上になれば自分でスケジュールを決められるため、多少は調整しやすいと思う。独り立ちしていない社員は、先輩の都合に合わせて動くためスケジュールを調整しにくい」(経営コンサルタント、女性、船井総研)
「最近ではリモートワークが進んでおり、柔軟性は高まっているように感じる。リーダー層だと家庭を持つ方も多いが、離席して家庭の用事を済ませつつ仕事をするといったことも可能になっており、比較的バランスはとりやすくなっている。また労働時間の削減にも力を入れており、残業時間に関しては厳しく注意されることも多い。やることさえやっていれば朝遅く起きて夜遅くまで仕事するも、朝早く起きて早い時間に退勤するも個人の自由といった雰囲気である」(ITコンサル、男性、フューチャー)
クチコミでは、クライアントやプロジェクトの内容によってワーク・ライフ・バランスが大きく左右される中、企業として長時間労働の是正に取り組んでいることや、個人の裁量で労働時間を調整可能であることが示されている。