大切な人を亡くした同僚、何と声をかけるのが適切?写真はイメージです Photo:PIXTA

人に好かれるも嫌われるも、真意が伝わるも伝わらないも、一目置かれるも軽く見られるも、すべては使う言葉次第。クイズに挑んで、ワンランク上の「大人の言い換え力」を身につけましょう!(クイズ制作/石原壮一郎)

クイズ

 仲のいい同僚の親御さんが、長い闘病の末に亡くなった。葬儀などが終わってしばらくぶりに出社してきたものの、やはり激しく落ち込んでいる。

 この状況で「ほらほら、元気出して!」と肩を叩くのは、残酷かつ無神経だ。励ましの気持ちを伝えるには、どの言葉が適切か?

(A)「無理しなくていいからね。できることがあったら何でも言って」
(B)「いつまでも悲しそうな顔をしてると、天国から心配されちゃうよ」
(C)「このたびは心よりお悔やみ申し上げます。たいへんだったね」

正解は……

 

A

◎ (A)「無理しなくていいからね。できることがあったら何でも言って」
× (B)「いつまでも悲しそうな顔をしてると、天国から心配されちゃうよ」
△ (C)「このたびは心よりお悔やみ申し上げます。たいへんだったね」

解説

 大切な存在を亡くして落ち込んでいる人に、どう接すればいいのか。なかなか難しい問題です。そういうときに「自分がいかに心配しているか」を念入りに伝えたがる人もいますが、心配の押し売りをされる側にとっては迷惑でしかありません。

 かといって近い関係だと、気遣いのつもりで知らん顔をし続けるのもちょっと違います。ここはAのように言って、「気にかけてるからね」と伝えることが、何よりの励ましになるでしょう。Cでも励ましになりますが、ややよそよそしい感じになりそうです。

 Bは大きなお世話というかガサツ極まりないというか、あまりにも最悪。「気の利いたセリフを言いたい」という邪念に惑わされると、こういう暴挙に出てしまいがちです。

大切な人を亡くした同僚、何と声をかけるのが適切?