8割近くの人が
「価格」を基準に食料品を選ぶ
一般社団法人ウェルネス総合研究所では2024年6月、全国の20代〜60代の男女500人を対象に「食材選びに関する実態調査」を実施しました。本調査では、食材を購入する際、何を基準に選んでいるかの実態をひも解くほか、健康を軸にしてコストパフォーマンスをみる健康コスパという考え方についてどう思うかなどが質問されています。
今回の調査結果から、約7割もの人が食事づくりのための買い物を負担に感じており、約8割は食材を選ぶ際「価格」を重視していることが明らかになりました。
まず、「日々の食事づくりのための買い物を負担に感じているか」という質問には、7割近くの人が「負担に感じている」と回答しました。さらに「買い物をする際、どのような基準で食材を選んでいるか」という質問には、約8割が「価格」と回答。次いで「新鮮さ」「使い勝手が良い」が挙がる結果でした。値上げが続く中「価格」はやはり重要ポイントになっていることが伺えます。
「食材を選ぶ際の新しい基準として、健康コスパの考え方を知り、取り入れたいと感じたいか」という質問には、約8割が「取り入れたい」と回答。取り入れるメリットとして、「より健康になれる」「食材が決めやすくなる」「家族の健康維持に自信が持てる」が上位に挙がる結果となりました。
今回の調査結果では、昨今の値上がりラッシュもあり、経済的なパフォーマンスである「コスパ」が重要視されていることが明らかになりました。また、最近は若年層を中心に時短につながる「タイパ」という言葉も浸透し、「コスパ」と「タイパ」で判断してしまう人が多いようです。しかし、安いという基準だけで選ぶと栄養素的には足りないものが出てきてしまい、食卓も単調になってしまいます。
そこで「健康コスパ」という考え方に専門家が注目し始めているのです。
健康コスパを取り入れたいと回答した人に、身近な食材のうち「どちらが健康コスパが高いか」について詳しく知りたいものを聞いたところ、1位「ヨーグルト」(乳酸菌ヨーグルト・ビフィズス菌ヨーグルト)、2位「豆腐」(木綿豆腐・絹ごし豆腐)、3位「トマト」(トマト・ミニトマト)、4位「魚缶」(ツナ缶・サバ缶)、5位「食用油」(エクストラバージンオリーブオイル・ごま油)という結果になりました。