木綿豆腐と絹ごし豆腐の違い
栄養価が高いのはどちらか

「健康コスパ軸で詳しく知りたい食材」TOP5の選び方のポイントを、順に紹介します。

1位 ヨーグルト(乳酸菌ヨーグルトorビフィズス菌ヨーグルト)
ヨーグルトの健康コスパの差は、乳酸菌だけのものか、乳酸菌にビフィズス菌を加えているものかという点です。ビフィズス菌は主に大腸で働き、乳酸菌は小腸で働きます。ビフィズス菌は「短鎖脂肪酸」のひとつである「酢酸」を生み出すことが大きな特徴で、「腸活」でも注目されています。短鎖脂肪酸は、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促す、脂肪燃焼を助ける、腸内環境をより改善するなどの働きがあるため、乳酸菌のみのヨーグルトよりビフィズス菌が入っているヨーグルトの方が、健康コスパが高いといえるでしょう。ビフィズス菌入り商品はヨーグルト全体の約20%程度しかないため、パッケージをよく見て選ぶことが重要です。

2位 豆腐(木綿豆腐or絹ごし豆腐)
この2種類の豆腐の違いは、製造工程にあります。木綿豆腐は豆乳をにがり(凝固剤)で固めたものを一度崩し、型に入れて圧力をかけ、押し固めて作りますが、絹ごし豆腐はにがりを加えて固めるだけ。水分を抜いて凝縮して作る木綿豆腐は、たんぱく質やカルシウムなど大豆本来の栄養素が多く含まれており、絹ごし豆腐に比べて全体的に少しずつ栄養価が高いのです。反対に水分量が多い絹ごし豆腐は、栄養価はやや下がりますが、カロリーが低く、カリウムが多いのが特徴のため、目的に合わせて選ぶと良いでしょう。

3位 トマト(トマトorミニトマト)
トマトの場合は、品種や種類の違いに差があります。大きく分けて、通常のトマトとミニトマトでは栄養価が大きく異なり、ビタミンAの含有量は、ミニトマトの方が約1.8倍多く含まれます。また、ビタミンCは2倍、食物繊維は1.5倍含まれる※ため、ミニトマトの方が健康コスパが高いといえるでしょう。そのほか、水分を抑えて作る栽培方法のものや、夏採りのトマトも栄養価が高くなります。
※ 出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年