楽観的かどうかは
性格によるものではない!?
【悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する】
By アラン(フランスの哲学者・評論家・教師/1868~1951年)
本名はエミール=オーギュスト・シャルティエ。アランはペンネーム。著書『幸福論』などで、人間は誰しも「幸福になることを誓わねばならぬ」と説いた。「現代のソクラテス」とも呼ばれている。
物事を悲観的にとらえるか、楽観的にとらえるか、それはその人の「性格」で決まると思いがち。しかし、数多くの名言を残したアランの見解は違います。「楽観主義」は、自然に備わるわけではなく、意志の力によるものだと強調しました。
仕事がうまくいかなかったときや人間関係で落ち込むことがあったときに、気分に身を任せていると、どんどん悲観的な考えが浮かんできます。「大丈夫、きっと何とかなる」といった楽観的な考えを抱くためには、意志の力が欠かせません。逆に言えば、楽観的でいたいという意志さえあれば、どんなときも大丈夫です。
アランはほかにも「幸福だから笑うのではない。笑うから幸福なのだ」「我々は現在だけを耐え忍べばよい。過去にも未来にも苦しむ必要はない。過去はもう存在しないし、未来はまだ存在していないのだから」など、幸福に過ごす秘訣を多く授けてくれました。
●結論
悲観主義から逃れられない人は、望んでそうしている節もある