20万部を突破し、いまだ人気がおとろえない本『佐久間宣行のずるい仕事術』(※)。その刊行から2年、著者、佐久間宣行さんが新刊、『その悩み、佐久間さんに聞いてみよう』を上梓した。上司の悩みの裏には部下の悩みが潜んでいる(逆もしかり)。しかし「上司は部下の」「部下は上司の」気持ちはわからないもの。そこで本書は上司と部下、それぞれの気持ちを解説しつつアドバイスをする1冊となっている。この連載はまもなく銀シャリ・橋本直さんもご登壇の刊行記念イベント(書籍購入者無料)が開催される本書の中から、職場の人間関係やメンタルのコツ、転職に役立つノウハウなどを紹介していく(構成/石塚理恵子)。
(※)『佐久間宣行のずるい仕事術』は「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」で総合グランプリ・ビジネス実務部門賞のダブル受賞を果たした。
失敗が心配で眠れない!?
疲れて眠りたいはずなのに、眠れないのはツラい。
だから本当に眠れない日が続くなら、「心療内科に行って睡眠薬をもらうといいよ」くらいの会話は、僕の周りでは普通に交わされている。
寝つけず寝不足のままでいるよりも、いったんは薬で眠ってしまって睡眠時間を確保したほうが、心と体の休息につながるからだ。
眠れないときのルーティンをつくる
その一方で、こういう場面で気持ちをラクにする自分なりのルーティンを持っておくのは大事なこと。
たとえば、これは何人かの芸人さんから教わった方法だけど、寝られないときは「失敗しても死ぬわけじゃない」とつぶやくといいらしい。
芸人はピンならたった1人で舞台に立って、大勢の観客やスタッフを前に結果を出さないといけない。
プレッシャーは大きいから前日に眠れないこともある。
そういうとき彼らは「失敗しても死ぬわけじゃない」と自分自身に声をかける。
真面目な人ほど「失敗したらどうしよう」と仕事を深刻に考えがちだけど、「死ぬわけじゃない」と自分に言い聞かせると気持ちがスッと軽くなる。
努力を「可視化」する
もう1つ僕がルーティンにしているのは、プレッシャーを感じる仕事があったら、自分がその仕事でしてきた努力をカレンダーや手帳に書き込んで可視化すること。
寝る前にそれを眺めると、 「ここまでベストを尽くしたんだから、失敗してもしょうがない」と不安を鎮めることができる。
(本稿は佐久間宣行、『その悩み、佐久間さんに聞いてみよう』からの抜粋記事です。)