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2024年に歴史的な円安水準を付けた為替相場。25年はどのような展望になるのか、為替ストラテジスト7人にアンケートを実施した。特集『総予測2025』の本稿では、円の対ドル・対ユーロ相場の見通しを解説する。為替相場に大きな影響を与えるのが、トランプ次期米政権の政策動向だ。（ダイヤモンド編集部 山本 輝）
最円高予想は1ドル＝130円
米国次第で円安再燃の懸念も
2025年の円の対ドルレートの動向を読み解く上で欠かせないのが、トランプ次期米政権の政策だ。
トランプ氏が掲げる政策は、基本的にはドル高を誘発する側面が強い。トランプ減税の恒久化は景気刺激でインフレに作用しドル高圧力がかかるほか、移民の強制送還も労働力の減少から賃金インフレの要因になる。関税強化も物価高を招きドル高要因だ。
一方で、移民の強制送還は消費減から米国景気の悪化を招く側面があるほか、トランプ氏自身はドル安志向で、ドル高への“けん制発言”もみられる。それぞれの政策効果が発現するタイミングもずれがあり、必ずしも一面的なドル高進行と読む識者ばかりではない。
では、25年の為替相場は一体どんな展望になりそうなのか。次ページでは、著名ストラテジスト7人に行ったアンケート結果を一挙公開する。
25年末の最円高予想は130円となり、一時は125円に到達するという予想があった。一方で、同じく25年末には155円になるという円安の予想も。それらの理由とは。
