“リアル慣れ”と同時に
ウェットな情報収集も大切
興味のある企業を見つけたら、積極的にOG・OB訪問をしたり、インターンシップに参加したりしよう。もちろん“リアル慣れ”することも理由の一つにあるが、公開されていないウェットな情報が得られるのが大きい。その際は、下図に示した六つのポイントを必ず聞こう。
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どのような人材が求められているのかを把握し、エントリーシートや面接で語る自分の志望動機の補強に役立てられる。また「活躍する社員の傾向を探ることで、自分がその企業に適しているかを判断し、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながる」(安藤氏)。
ここまで紹介してきた企業研究や自己分析を行っても、どうしても自分に向いている企業が分からない、やりたいことが見つからないと悩みを抱える学生も多いだろう。そんなときはダイレクトリクルーティングメディアが活用できる。
大学や専攻などの基本情報を登録しておくと、企業から「あなたに興味があります」とスカウトの連絡が届くサービスである。中途採用ではよくある手法だが、今や新卒採用の場にも普及している。
「学生は、どういった企業から自分は求められているのか分かり、就活を進める上で材料になる」(安藤氏)
ただし、学歴で判断し、大量の学生にDMのように一斉にオファーを送るメディアがあることも事実。メディアが有名になればなるほどマス化して、個別化したオファーが少なくなる。そこで「登録企業数が少ないメディアを選ぶのがコツ」と安藤氏は語る。
企業と学生の登録数が少ないメディアの方が、学生一人ひとりを見たオファーになりやすい。就職したい業界や職種が決まっている学生は、それらに特化したエージェントを選ぶとよい。例えばIT業界ならば「paiza」や「Geekly」、未定ならば「OfferBox」や「キミスカ」などがある。