モチベーションマップで
自分を俯瞰する
二つ目のフェーズは「自分に関する情報収集」だ。自己分析ツールを使えば、自分の興味を把握できる。
安藤氏は、小学生から大学生までを振り返り、モチベーションの変化を曲線で表す「モチベーショングラフ」を書くことを勧める。
当時のエピソードを振り返ることがポイントだ。例えば〈中学時代のサッカー部の練習は、チームワークが良く、モチベーションが上がって続けられた〉、〈孤独な作業が続いた高校の自由研究は、モチベーションが下がった〉などだ。
「自分を俯瞰することでモチベーションの源が分かり、適した職種や企業探しにつながる」(安藤氏)
適性検査も参考になる。採用試験での結果は非公開が多いが、インターンシップが活用できる。数は少ないが、適性検査の結果を教えてくれる企業があるので、見つけたら参加してみよう。
また、ウェブで無料公開されている性格判断ツールも参考になる。若者に人気の「16Personalities」は複数の質問に答えるだけで簡単に性格のタイプが分かる。結果にとらわれるべきではないが、参考になるだろう。
さらに、裏ワザとしてエージェント型の就活サイトを賢く利用する手がある。専任のキャリアアドバイザーが企業分析や自己分析を手伝ってくれて、適した企業を紹介してくれる。
ただし、これは企業への人材紹介ビジネスであるため、エージェントが勧めたい企業を推してくることを理解した上で活用したい。
三つ目は「企業に関する情報収集」、つまり企業研究だ。一般に『会社四季報』や企業のホームページを見る方法があるが、それ以上に重要なのは人に会いにいくことだ。