医療機器 21兆円への挑戦#8Photo:Andriy Onufriyenko/gettyimages

ダイヤモンド編集部は、医療機器関連67社をピックアップし、研究開発や設備投資を惜しまず、しかも持続的に成長している企業を徹底分析した。特集『医療機器 21兆円への挑戦』の#8では、医療機器関連企業「サバイバル力ランキング」をお届けする。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)

異業種がひしめくヘルスケア業界
持続的に成長しているのはどんな会社?

 国内ヘルスケア業界は、他に収益の柱を持つ“兼業”が多いこともあり、実に幅広い業種のプレーヤーが競い合っている。扱う商材も、大規模なCT(コンピューター断層撮影)装置からソフトウエアに至るまで実に多様だ。

 医療機器関連業界の中で、研究開発や設備投資を惜しまず、しかも持続的に成長している企業はどんなところだろうか。

 今回ダイヤモンド編集部は、独自にピックアップした医療機器関連67社の決算情報をつぶさに分析し、「サバイバル力ランキング」を作成した。各社の評価には、年平均売上高成長率、売上高研究開発費率、売上高設備投資率など七つの指標を用いた。

 ランキングを集計すると、誰もが知る超有名企業が上位に並ぶ中、「意外な企業」がトップ10に食い込んでいることが明らかになった。詳細は後述するが、一部の上位企業は、特定の狭い分野で高い競争力を誇る「ニッチトップ」銘柄だ。いったいどこだろうか。

 次ページでは、医療機器関連67社の「サバイバル力ランキング」を大公開する。宿命のライバル、富士フイルムとキヤノンの上位争いにも注目だ。