サイゼリヤで料理が届くまでの楽しみのひとつが「間違い探し」だ。ネット上ではしばしば「難しすぎる」「難易度えぐい」と話題になるサイゼの間違い探しについて、真剣に攻略法を考えてみたい。(イトモス研究所所長 小倉健一)
激ムズ間違い探し「ヒヨコの位置が1ミリ違う」
サイゼリヤの「間違い探し」は、単なる子ども向けの遊びではなく、広くファミリー層に支持される娯楽として、また店舗体験の一部として進化を遂げてきた。
2005年に初めてキッズメニューに取り入れられて以来、難易度の高さが話題となり、現在では一種の文化的存在として愛されている。サイゼリヤの理念「La Buona Tavola」(イタリア語で“楽しい食卓”)を体現しているともいえよう。
難易度の高さには驚嘆せざるを得ない。ネット上でも「難しすぎる」「過去イチむずい」「あまりの苦行に号泣」といった声が散見される。特に最後の数個の間違いを見つけることは、多くの人にとって困難を極める。
例えば、「ヒヨコの位置が1ミリ違う」「ズッキーニの太さが異なる」など、細部にわたる間違いが設定されている。
一般的な間違い探しの概念を超越し、もはや視覚と集中力を試される試練とも言える。難関に挑む過程で、解答者は自らの観察力を限界まで引き出されることとなる。
一方で、難易度の設計には明確な意図が存在する。
まいどなニュースの担当者インタビューによれば、間違いの設定は「見つけやすいもの」と「少し難しいもの」に分けられ、大人が15~20分で解ける難易度に調整されているという。店舗内で観察を行いながら設問を練り上げ、社内検証も実施されている点から、作り込みの深さがうかがえる。