目標達成Photo:PIXTA

「今年こそは資格を取得して、スキルやキャリアアップにつなげたい!」と、資格試験合格を新年の目標にする人は多いもの。しかし、1年後に合格できているかといえば、明暗は分かれる。合格する人もいれば、そもそも受験前に挫折してしまう人も。資格スクールで数多くの「大人の受験生」たちの指導に当たってきた筆者が、合格する人・挫折する人の違いについてお伝えする。(税理士・司法書士 碓井孝介)

「資格勉強に挫折する人」がやりがちな
3つのNG行動とは?

 挫折しないために重要なのは、「挫折する人の特徴」を理解し、その行動や考えを徹底的に回避すること。つまり、挫折する人を反面教師にするのです。

挫折する人の特徴その1:勉強の「環境」を整えていない

 学生であればいざ知らず、社会人であれば、まずは「環境」を整えることが極めて重要です。社会人は仕事だけでなく、家事や育児に追われる日々だからこそ、勉強できる状況を意図的に作り出す必要があるのに、挫折する人は環境を整えることに無頓着です。

 まずは家族やパートナーなどの身近な人に、資格の勉強に時間を投資することを伝え、理解を得てください。

 また、「物理的な勉強環境の整備」も行いましょう。社会人になると、自宅に勉強に適した机がない場合があります。勉強机を購入したり、自宅の近くにレンタル自習室(多くの場合は有料)があれば、その利用を検討したりすることも大切です。

挫折する人の特徴その2:勉強を「後回し」にする

 勉強は、やり続けること自体がモチベーションにつながります。毎日机に向かっていると勉強が生活の一部、すなわち習慣になり、その習慣を維持しないと落ち着かなくなるのです。