城西中堅校人気の象徴的な学校の一つ「城西大学附属城西」(豊島区)

首都圏にある中高一貫校を順次見てきた。今回は東京共学校の4回目。首都圏共学トップ校もそろう23区中心部にある学校について、2025年の人気動向を予想する。19年5月から始まったこの連載も、今回で200回目となった。(ダイヤモンド社教育情報)

難関共学校が集まる東京都心

 2025年中学入試は、中堅・中位校を中心に人気が上昇する傾向にある。6月から7月に実施された四模試(サピックス、四谷大塚、日能研、首都圏模試)の志望者数合計を前年同期と比べ、24年や23年入試での実倍率も参照しながら考えたい。

 東京共学校について、23区東部(江東区・墨田区・葛飾区・台東区)と北部(北区・板橋区・練馬区)、西部(世田谷区・杉並区・中野区)と南部(目黒区・品川区・大田区)、多摩地区の3回をこれまで見てきたが、今回は23区中心部(千代田区・中央区・港区・文京区・渋谷区・新宿区・豊島区)について、25年入試の競争状況を考えてみたい。

 国公立では筑波大学附属(文京区)、東京都立小石川中等教育学校(文京区)、お茶の水女子大学附属(文京区)が難関校水準で、東京学芸大学附属竹早(文京区)と千代田区立九段中等教育学校(千代田区)が上位校水準である。

 難関共学校の多くはこの東京都心部に集まっている。首都圏私立共学校における進学校上位3校は渋谷教育学園幕張(千葉市美浜区)と渋谷教育学園渋谷(渋谷区)、広尾学園(港区)となり、市川(千葉・市川市)や広尾学園小石川(文京区)が続く。大学系列上位3校は早稲田実業学校(国分寺市)と慶應義塾湘南藤沢(神奈川・藤沢市)、慶應義塾中等部(港区)となり、青山学院(渋谷区)や明治大学明治(調布市)が続く。

 ではここからは、難度も加味しながら23区中心部の共学校をエリア別に見ていこう。