カナダのジャスティン・トルドー首相は3日、同国に対する関税発動を30日間延期することで、ドナルド・トランプ米大統領と合意したと述べた。トルドー氏はトランプ氏との「良好な電話会談」を終えた直後に合意を発表。カナダは米国との国境に最前線の要員として1万人を配置することや、合成麻薬フェンタニル対策の責任者を任命するほか、カルテルをテロリストとして指定することに同意したという。また米カナダは組織犯罪やフェンタニル密輸、マネーロンダリング(資金洗浄)に対応するため、合同で機動部隊を立ち上げるとトルドー氏は明らかにした。カナダ政府はこれまでに、6年間で9億ドル(約1400億円)を投じて国境警備を強化すると表明。この中には国境警備員の増員に加え、監視塔やドローン(無人機)、ヘリコプターの調達などが含まれている。