産学連携の企業が
ランキング上昇
24年のランキングトップ5は、京大、京大医学部附属病院、アクセンチュア、関西電力、トヨタ自動車だった。
関西にルーツを持つ大手企業は相変わらず人気が高く、関西電力のほかにも、キーエンス(8位)、クボタ(12位)、住友化学(17位)、小野薬品工業(17位)、東レ(17位)がランキングに入っている。
コンサルティング業界では、23年の3社から増加しており、アクセンチュアをはじめ、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(12位)、PwCコンサルティング(17位)、デロイト トーマツ コンサルティング(17位)、クニエ(17位)、野村総合研究所(17位)の6社がランクインしている。
また、三井住友銀行や三菱UFJ銀行といったメガバンクの人気も根強い。三井住友銀行は24年6月、京大内に「社会的価値を創造する工房」を目指す「SMBC京大スタジオ」を開設するなど、産学連携を進めている。
さらに、三菱UFJ銀行は25年1月から、科学技術振興機構が実施するスタートアップ・エコシステム共創プログラムにおいて、京都大学と共同で取り組みを始めた。
23年は17位で、24年に5位まで上昇したトヨタ自動車は、モビリティ基盤数理研究ラボのように産学連携をしたり、全固体電池の新技術を共同で開発したりしている。
このように、京大のランキングでは、産学連携に取り組んでいる企業が上位に来ているのが特徴的だ。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。
2024年春の大学別の主な就職先。上位20位以内の企業・団体を掲載。就職先名称は原則としてアンケート調査時点の各大学の回答による。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。大学院修了者を含む(調査/大学通信)