早慶が減った野村総研
増えたアクセンチュア

 24年のランキングでは、アクセンチュアの採用人数が最も多かったのは慶應義塾大学と早稲田大学で、それぞれ100人で同順位の1位となった。3位は東京大学で66人だった。

 23年は、慶應義塾大学が86人で1位、早稲田大学が81人で2位、東京大学が57人で3位。この結果と比較すると、採用人数が全体的に増加する中で、早稲田大学の健闘が際立った。

 4位以下では、京都大学が前年に続き4位を維持した。一方、明治大学が9位から4位に大きく順位を上げ、京都大学と並んだ。

 その影響で、大阪大学と上智大学はともに1つ順位を下げた。

 また、23年にはランキング外であった同志社大学が8位、筑波大学が9位に浮上した。

 野村総研の採用人数が最も多かったのは慶應義塾大学で55人、2位は東京大学で45人、3位は早稲田大学で43人だった。

 23年は、1位が慶應義塾大学で70人、2位が早稲田大学で62人、3位が東京大学で32人。この結果と比較すると、アクセンチュアとは対照的に、野村総研では早慶の採用人数が減少する中で、東京大学の採用が増えて相対的に2位へと浮上したことがわかる。

 4位以下を見ると、前年は6位にランクインしていた明治大学がランキング外となり、代わりに横浜国立大学が7位に浮上した。

 そのほかの大学は多少の順位変動があったものの、23年とほぼ同じ顔ぶれだった。

 1位から10位までの採用人数の合計を比較すると、アクセンチュアは23年の406人から24年は476人へと増加した。

 一方、野村総研は23年の297人から24年は281人へと微減した。

 この結果から、アクセンチュアの積極的な採用姿勢が続いていることがわかる。

評価につながる資格は?
好奇心や適応力も重要

 日本のコンサルティングファームが支援する国内エンタープライズ企業は、国内市場にとどまらず、海外市場への展開を進めている。メーカーにおいても、海外生産拠点を強化する動きが見られる。