こうした状況の中で、グローバル対応が求められるプロジェクトが増加しており、英語力がプラス要素として重視されている。

 加えて、戦略立案に関連する経営学の知識を有していることが有利に働く場合もある。

 しかし、それだけで特別な評価を得られるわけではない。経営学の知識が評価されるのは、MBAレベルに達して初めてという場合が多い。

 ファイナンス分野では、簿記1級や中小企業診断士、USCPA(米国公認会計士)などの資格がプラス要素となる。IT分野では、SalesforceやAWSなどのクラウドプラットフォーム、Microsoftの資格が評価される。

 ただし、これらの資格は実務経験が求められる場合が多く、学生のうちに取得するのは難しいこともある。

 また、顧客の期待に応える中で、自身の専門外の領域にも対応する必要があり、その際には、前向きに取り組む好奇心や適応力が重要となる。

 さらに、利害関係や文化的背景の異なるステークホルダーとの交渉も多いため、異文化対応力や経営層との対話能力も求められる。

 課題解決に向けて全力で取り組み、それを楽しめる人材が長く活躍できるのがコンサル業界だ。

*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。

【ランキング表の見方】
医科・歯科の単科大等を除く全国757大学に2024年春の就職状況を調査。561大学から得た回答を基にランキングを作成した。上位10位以内の大学を掲載。就職者数にグループ企業を含む場合がある。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。大学院修了者は含む。東京大学は「東京大学新聞」、京都大学は「京都大学新聞」より集計(調査/大学通信)