外食業界では、就職にあたり、学歴や資格を特に求めないケースが多い。未経験でも働くことは可能だが、アルバイトなどで接客経験があれば有利となる。
入社後は一定の研修を受けたのち、店舗に配属される。多店舗展開している飲食チェーンにおいては、ホールスタッフが幹部社員養成の出発点と位置付けられることもある。
店舗で経験を積みながら、接客やサービスのスキルを磨くことがキャリアアップには不可欠である。
補助的な業務から始め、主任、店長、複数店舗を統括する地区マネジャー(スーパーバイザー)へと昇進し、本部で適性に応じた職務に就く道もある。
厚生労働省が定める技能検定「レストランサービス技能士」を取得することで、接客サービスのスキルが評価される。また、飲食チェーンの店長として採用される際には、「防火管理者」や「食品衛生責任者」などの資格が必要となる場合がある。
食べ物を扱う接客業であるため、常に清潔に保つことが重要である。料理の運び方や置き方、身のこなし、言葉遣いなど、丁寧な対応が求められる。
さらに、食事の進行状況を見て次の料理を提供するタイミングを厨房に伝えるなどの接客スキルや気配り、長時間の立ち仕事に耐える体力も必要とされる。
国内市場の縮小を見据えた海外展開が進んでおり、英語などの語学力があれば、より重宝されるだろう。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。
医科・歯科の単科大等を除く全国757大学に2024年春の就職状況を調査。561大学から得た回答を基にランキングを作成した。上位10位以内の大学を掲載。就職者数にグループ企業を含む場合がある。大学により、一部の学部・研究科、大学院修了者は含まない場合がある(調査/大学通信)