月収50万円の69歳が「週4勤務・週1ゴルフ」の幸せすぎる定年後を送るワケ写真はイメージです Photo:PIXTA

定年後も再雇用で働くのか、同業他社に転職するのか、全く別の人生を歩むのか――。さまざまな選択がある中で悩む人も少なくない。生き生きとした定年後生活を送る人たちは、どのように「定年後の進路」を選択してきたのか。事例を基に考え方のポイントを解説しよう。(エマメイコーポレーション代表取締役 大塚 寿)

「定年後の働き方」は
3つの観点で考える

「定年」が射程に入った給与生活者の多くは「定年後の進路」に迷うのではないでしょうか。

 定年、定年後に関する制度は所属している企業や組織で千差万別です。収入が激減し、新入社員並みになっても現在の勤め先で再雇用を選択するか、転職するか、起業するか、はたまた完全リタイアする道もあって、決断するにはあまりに選択肢が多いのです。

 役職定年にしても55歳でポストオフになる組織もあれば、その年齢が57歳だったり、部長職なら63歳などと役職によって役職定年の年齢が異なる組織も少なくありません。

 最近では、役職定年が社員のモチベーションを落とす要因だとして廃止する大手企業も出てきました。すでに人数も多かったバブル世代の役職定年も終盤で、次の氷河期世代や超氷河期世代は社員数が少ないので、役職定年が不要という向きもあります。

 このようにさまざまな選択肢がある中で、定年後の進路についてどう考え、判断していけばいいのでしょうか。今回は、迷いや悩みを解消するためのヒントになりそうな事例を紹介しようと思います。

 まず、その前に進路を決める指針として重宝されている判断基準を一つ紹介させてください。