特に「インターンシップ」という名称を正式に使えるタイプ3やタイプ4の場合、受け入れられる人数は本番の採用計画よりはるかに少なく、まさに“狭き門”となっている。

 就活生の中には、インターンシップに参加できないと「この会社はもう無理」と諦めてしまうケースもあるが、それはもったいない。企業側もぜひ本選考にエントリーしてほしいと考えている。

 また、タイプ3等のインターンシップに参加する際には、ただ受け身でいるのはもったいない。企業の現場を見たり、先輩社員の話を聞いたり、参加者同士でワークを行ったりする体験を通し、その企業が自分に合うかを見極める機会にしたい。

終了後の「フィードバック」は
企業の本気度を測る重要な機会

 特に重視したいのがインターンシップ終了時の企業側からのフィードバックだ。参加者一人一人に対して評価できる点、改善した方がよい点などを具体的に指摘してくれる企業は、人を育てることについての本気度が高い。

 一方、「良かったです」などありきたりのフィードバックしかない企業は、人材育成についてやや疑問がある。インターンシップではプログラムの内容だけでなく、社内の雰囲気や担当者の対応などにもぜひ注目してみてほしい。

 なお、半日や1日のみの開催で会社説明やイベントを行う「オープン・カンパニー」などのタイプ1も、就活においては情報収集の貴重な機会だ。自分に合った業種や企業が最初から分かっている学生はほとんどいない。自分の興味・関心に限らず、自分の強みや得意なことを生かせる企業に出合うきっかけになるだろう。

「オープン・カンパニー」は、3年生だけでなく2年生や1年生でも参加できるケースがある。社会勉強の機会として、また大学における学びを深めるきっかけとして、上手に活用したい。