日本の人口は今、何人くらいか、君は知っているかな。2010年の国勢調査を見てみるとだいたい1億2806万人。でも、この人口はこれからどんどん減ってしまうんだって。

国立社会保障・人口問題研究所では、将来の人口について3つの見方で予測を立てている。このうち、「中位推計」――出生や死亡の見込みが中程度と仮定した場合の予測――を見てみると、2030年には1億1522万人、さらに2060年には8674万人となっている。これは、第二次世界大戦直後の人口とほぼ同じ規模だ。

どんどん人口が減り、縮んでいく日本の社会。いったい私たちの行く手には何が待ち受けているんだろう?

――この連載では、高齢になった未来の私たちのため、そしてこれからの時代を担うことになる子どもたちのために、日本の将来をいろいろな角度から考察していきます。子どものいる読者の方もそうでない方も、ぜひ一緒に考えてみてください。

「不妊疑惑カップル」
3組に1組の時代

まつもと・あきこ
NPO法人Fine理事長。長崎県長崎市生まれ。アナウンサーとしての後進育成から人材育成に興味を持ち、企業における人材育成・研修等、活動の場を広げる。研修講師として活動する中で、個々の可能性を広げる「コーチング」に出会い、認定コーチ資格を取得。コーチとしての活動も開始する。また、結婚後、体験した不妊の経験を活かして友人と共著で本を出版。それをきっかけとしてNPO法人Fine(~現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会~)を立ち上げる。現在は理事長として法人の事業に従事するとともに、コーチ(特に妊活コーチ)、企業研修講師、フリーアナウンサーとして活動中。著書に「ひとりじゃないよ! 不妊治療(角川書店)」(共著)。講演をはじめセミナー、研修や、テレビ、ラジオなどにも出演するなど、幅広く活動。

 みんなも知っているように、子どもの数は減り続けている。今年は前の年に比べて15万人減り、15歳未満の人口はおよそ1650万人。過去最低だ。

 独身の人が増えていることももちろんあるけれど、赤ちゃんが欲しいのに妊娠できない「不妊」に悩む人も多い。

「不妊」とは、健康的なカップルが避妊せず、2年以上定期的に夫婦生活を続けても、妊娠できない状態のことだよ。

 不妊治療中のカップルはどんどん増えている。今や、6組に1組の割合とも言われているよ。さらに、国立社会保障・人口問題研究所の調べ(2010年)によると、結婚後15~19年の夫婦で「もしかして不妊かも?」と心配したことのある人の割合は28%。なんと3組に1組が不妊の不安を抱える現実があきらかになった。

 誰にとっても身近な問題になった「不妊」。その現状を、NPO法人Fine(ファイン)理事長 松本亜樹子さんに教えてもらった。