ずば抜けて実務能力が高くなくても人より成果を上げられる人は何が違うのか。
今、ビジネスパーソンから経営者まで数多くの相談を受けている“悩み「解消」のスペシャリスト”、北の達人コーポレーション・木下勝寿社長の『「悩まない人」の考え方』と『時間最短化、成果最大化の法則』がベストセラーとなっている。
木下氏は「私は実務能力がずば抜けて高いわけでない。だが①悩んでいる時間の短さと②タスク管理能力の高さだけは突出しているかもしれない」という。①と②にそれぞれ対応したのが上記2冊。そこで「ここ20年以上悩んでいない」という著者を直撃。今回は「タワマン上層階にいるお金持ちの習慣」についての話だ。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)

上の階の人ほど率先して挨拶する理由
ここ数年、東京都内を中心に異常な勢いで不動産価格が上昇している。
物価高の影響で実質賃金が低下しそうな今、良質のマンションや一戸建てを購入するのは相当難しくなってきている。
なかでも、タワーマンションに住める人は世帯年収が高い層に限定されるだろう。
世の中には、タワマンに住みたい人と住みたくない人がいる。
私は以前、タワマンに住みたいと思った。
通常のマンションや一戸建てにはない「窓からの眺望が良い」「共用・周辺施設が充実している」など快適なくらしができそうだと思ったからだ。
私が選んだのは、賃貸のタワマンだった。
そのとき、面白いことを発見したのでシェアしたい。
賃貸のタワマンなので、家賃は上の階になればなるほど高い。
エレベータではいろいろな所得層の人たちと出会う。
そこで気づいたのが「上の階の人ほど礼儀正しい」ということだった。
上層階の人は何が違うのか。日々観察してみた。
まず、自分から率先して挨拶をしてくる。
しかも「おはようございます!」「こんにちは!」「申し訳ありません!」など元気ですごく気持ちいい挨拶だ。
下の階の人は無愛想な人もいたが、上の階にいる人たちにそういう人はほとんどいなかった。
礼儀正しいからお金持ちになった説
タワマンに住む前は「お金持ちほど無愛想」というイメージがあった。
だが、住んでからはそれが偏見だとわかった。
日々接しているうちに、「上層階の人たちは礼儀正しいからお金持ちになったのではないか」という仮説が生まれた。
日々礼儀正しい人と挨拶すると、すがすがしくなると同時に、その人のファンになってしまった。
そういう人は仕事でも礼儀正しいので、自動的に味方が増え、ビジネスもうまくいくようになる。結果としてお金持ちになるのだろう。
これがまさに、私が発見した「タワーマンションの挨拶の法則」である。
あなたの人生が一気に好転する武器
そして、そういう家庭の子どもと朝会うと、「おはようございます!」とすごい勢いで挨拶してくるだけでなく、エレベータで自分から「開」ボタンを押して「どうぞ!」と気をつかってくれる。
朝からとても気持ちがいい。
「この子もきっとお金持ちになるんだろうな」と確信した瞬間だった。
このように、普段から味方をつくりやすい生活をしている人は成功しやすい。
いつも元気でまわりに対して好印象を与えるような礼儀正しさで接していくことが大切なのだ。
「人と会うときは普段以上に笑顔にする、上機嫌にする」というのがデフォルトの人はどこに行っても最強だ。
今からでも遅くはない。
今この瞬間から実行してみると、あなたの人生は大きく変わるはずだ。
(本稿は『「悩まない人」の考え方──1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30』の著者による書き下ろし記事です。)