公認会計士の監査担当企業「掛け持ち社数」ランキング【トップ15人】太陽は働き者ぞろい?Photo:Klaus Vedfelt/gettyimages

上場企業の監査報告書に署名している公認会計士は2364人。このうち、多くの公認会計士は複数の上場企業の監査を掛け持ちしている。では掛け持ちしている社数が多い“働き者”の公認会計士は誰か。特集『公認会計士「実名」「実額」2364人ランキング』の#5では、トップ15人の実名と社数をお届けする。(ダイヤモンド編集部副編集長 片田江康男、データ担当/編集委員 清水理裕)

監査を最も多く引き受ける
“働き者”会計士の実名を調査!

 上場企業の監査証明業務を担う公認会計士にとって、毎年3月から7月までは多忙を極める。上場企業のうち約7割が3月決算で、3カ月以内に有価証券報告書を開示する必要があるためだ。複数の上場企業の監査を担当していればなおさらだ。

 では、多くの上場企業を掛け持ちする、最も働き者の公認会計士は誰なのか。ダイヤモンド編集部は、上場企業の監査を担う2364人が引き受けている企業を調査した。公認会計士個人が何社を掛け持ちしているか集計し、社数が多い順に並べランキングを作成した。

 またランキング表内には、公認会計士が獲得した監査報酬の総額を掲載している。これは各上場企業が有価証券報告書で公開している「監査証明業務に基づく報酬」を、その企業の監査報告書に署名している会計士の人数で割り、各公認会計士の報酬獲得額を算出。その額を公認会計士ごとに集計したものだ。

 公認会計士には、企業が開示する財務諸表等を監査し、資本市場の発展に貢献する使命がある。掛け持ち社数が多い公認会計士は、それだけ資本市場に貢献しているといえるだろう。もっとも、引き受け過ぎて監査品質が落ちてしまうことは避けなければならない。ランキング上位の公認会計士たちは、品質とのバランスを上手にとりながら、掛け持ちしているはずだ。

 次ページでトップ15人を公開する。顔触れを見ると、上位には準大手監査法人の太陽有限責任監査法人の公認会計士が目立つ。掛け持ち社数と実名、獲得した監査報酬の実額は?