
2025年4月、日本公認会計士協会の次期会長に、南成人・同協会副会長が就任することが決定した。同協会会長は四大監査法人から選ばれることが通例だったが、南氏は準大手の仰星監査法人出身で、四大監査法人出身ではない初の会長となる。特集『公認会計士「実名」「実額」2364人ランキング』の#23では、業界内にサプライズをもたらした南氏に、意気込みを聞いた。(ダイヤモンド編集部副編集長 片田江康男)
準大手の仰星監査法人出身
南副会長が次期会長就任へ
――これまで日本公認会計士協会会長は、四大監査法人から選ばれてきましたが、南成人次期会長は準大手の仰星監査法人のご出身です。公認会計士の間では、大きなサプライズだったようです。
四大監査法人出身者が続いてきましたが、それはそう見えるだけです。毎回の選挙では対立候補も出ていますし、輪番でもありません。推薦委員会があり、そこで委員の方たちに対してプレゼンテーションをして、さらに質疑応答を経て、推薦委員会から推薦されます。その後、信任投票があり、そこで選ばれます。
そうしたプロセスの結果、今回は私が当選させていただいたということです。
――四大監査法人以外から選出されたのは今回が初めてです。ご自身で、他の公認会計士からどのような期待、思いが寄せられて当選したと分析されていますか。
四大監査法人出身あるいは準大手、中小出身などの対立構図はありません。
日本公認会計士協会の副会長を務める南氏が次期会長に選出されたことは、業界内で大きなサプライズとなった。南氏自身は、業界内からどのような期待をされていると感じているのか。また解決すべき業界内の課題を、南氏はどのように考えているのか。次ページで詳しく話を聞いた。