「伴走型研修」で九州の企業を支える 2冊の著書がコロナ禍の苦境を救う

──2009年に創業された経緯を教えてください。

高尾 大学卒業後リクルートに入社し、求人情報の営業や研修事業などを手がけていました。その後広告代理店に4年ほど勤務し、ナンバー2として経営をしていたこともあります。

「伴走型研修」で九州の企業を支える 2冊の著書がコロナ禍の苦境を救うたかお・ひでまさ 1966年生まれ。西南学院大学法学部卒業後、リクルートに入社。求人広告の営業職からスタートし、人材採用に携わった後、研修を担当。同社じゃらん事業部にて、リーダークラスのスタッフの教育プランを立案、実施。2004年、出向先の広告代理店にて取締役統括部長として組織作りに携わり4年で業績3倍に貢献した後、09年に独立し、ライズを創業。10年8月設立。国家資格キャリアコンサルタント。

 当時リクルートは32歳と38歳で定年制度があり、 その時点で独立する人が多かったことから、私自身も独立志向を強く持っていました。事業内容に選んだのが「人材育成」です。

 きっかけは、ある企業の管理職研修です。「研修なんて意味がない」と言っていた50代の受講者が、最後に「自分の仕事や会社について考えさせられた」と涙を流していたのです。その姿を見て「人はいくつになっても変われる」と気付かされました。研修事業ならじっくりと人や会社の成長に関われることに魅力を感じ、福岡を拠点に会社を立ち上げました。おかげさまで九州全域の企業さまにご支持いただき、今に至っています。

──御社の研修が支持される理由は?

高尾 一つは、新入社員から中堅社員、管理職まで、さまざまな階層に対応した研修プログラムを提供していることです。 カテゴリーも、コミュニケーションからリーダーシップ、チームビルディング、課題解決、メンタルケア、ハラスメントなど多岐にわたって対応しており、企業のニーズに合わせてお選びいただけます。登録講師も福岡で40人を超え大手企業の大規模な研修にも対応できます。九州でこれだけのメニューをそろえられる会社はなかなかないと思います。

 もう一つは「伴走型研修」によって、高い研修効果が得られることです。

──伴走型研修とは何でしょうか?

高尾 研修を受ける従業員の方に、研修講師以外に弊社コーディネーターや上司がさまざまな角度から伴走する、弊社独自の研修プログラムです。

 まずは、研修前に適性検査やスキルチェック、キャリアコンサルティングを行い、ご自身の現状を認識していただきます。 そうすることで、モチベーションを高めて研修に臨んでいただけます。