15年以上の運用実績! 長期的な成長に期待
「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」

<販売会社>SBI証券、マネックス証券、楽天証券、野村證券、その他

◆上がったか・安定度では世界株型トップの満点!

 野村アセットマネジメントが運用する「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」が、テーマ型の最優秀賞に輝いた。受賞は2回連続だ。世界の半導体関連企業に投資する。米国だけでなく、台湾やオランダ、韓国などの企業も投資対象だ。

 上昇率は、今回対象となったすべての投資信託の中で断然トップ。(1)の上がったかは300点満点となった。圧倒的な成績ゆえ、(3)の成績の安定度でも100点。(2)の下がりにくさのみ低得点だが、大きく上昇した反動で下落率が大きくなったといえる。生成AIブームにより半導体株は大きく上昇したが、設定は2009年8月で、15年以上の運用実績がある。

 こうしたテーマ型投資信託のなかには、事業の一部しかテーマと関連していない企業まで組み入れているものも散見されるが、この投資信託は違う。半導体や半導体部品、半導体製造装置の製造・販売を行う企業のみに特化して投資する。そのため、半導体市場の成長が投資信託の成長に直結し、高い成績を記録できているのだ。分配金は毎年6月に出る。好調な成績を反映し、2024年6月の分配金は前年の2倍以上の9000円だった。

高付加価値を生む企業の組入比率を高めに設定!
「ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし)」

<販売会社>SBI証券、松井証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券、楽天証券、moomoo証券、その他

◆バランスよく高得点! 成績の安定度が光る

 世界最大の資産運用会社・ブラックロックが運用する「ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし)」。投資信託名にESGとあるが業種に偏りはなく、総合型として選出した。ESG(環境保護・社会貢献・企業統治)の3つの切り口から分析し、優れた経営をしている企業に投資。ただ、環境関連など特定の分野に特化した運用はしていない。ESGを加味して、参考指数(MSCI・ACWI)をベースに組入銘柄の比率を調整している形だ。

 昨年は最優秀賞を受賞。(1)の上がったかは5年、3年で90点超の高得点だ。上昇率はすべての期間で指数を上回った。(2)の下がりにくさも最大下落率は平均より大幅に小さい。(3)の成績の安定度は98.4点と満点に近い。

5年先まで収益を予測し持続的な成長力を評価!
「グローバル株式トップフォーカス」

<販売会社>SBI証券、松井証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券、楽天証券、その他

◆下がりにくさが優秀! 成績は2024年が特に好調

 日興アセットマネジメントが運用する「グローバル株式トップフォーカス」は、日本や新興国を含む、世界の株式が投資対象。(1)の上がったかは、3年では指数を下回る上昇率だったものの、5年、1年では90点前後の高得点。(2)の下がりにくさは最大下落率が平均より15ポイントも小さく96.2点と、特に優秀だった。(3)の安定度でも50点を下回ったのは1年だけで、高得点をマークした。

 組入銘柄数は40~60に絞っており、“将来の勝ち組”企業に集中投資する。運用チームは最低でも5年先までの収益予測を立て、目先の割高感に左右されずに持続的に成長できる企業を選別。また、企業の長期的な価値創造には、社会課題への取組が不可欠との考えから、ESGも重視している。

AIで優良銘柄を選定! 安定的に好成績を達成
「AI(人工知能)活用型世界株ファンド[愛称:ディープAI]」

<販売会社>SBI証券、松井証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券、楽天証券、moomoo証券、三菱UFJ銀行、その他

◆安定度がとくに高得点! 直近4年は上位をキープ

 アセットマネジメントOneが運用する「AI(人工知能)活用型世界株ファンド[愛称:ディープAI]」は、同社が独自に開発したディープラーニングモデルを用いて、投資魅力度が高い銘柄を抽出する。AI関連株のテーマ型投資信託ではなく、総合型。AIを運用に活用した個性的な投資信託だ

(1)の上がったかは、どの期間も80点以上。5年と1年で指数を上回る上昇率だ。(2)の下がりにくさでも平均を大きく上回った。特筆すべきは(3)の安定度。2021年以降は上位をキープし続け、高得点をマークした。組入上位には超大型のハイテク株が並ぶが、トップ10にはほかにも、たばこのフィリップ・モリス・インターナショナル(米)や、ソフトウェア会社のSAP(独)が入るなど、独自色を見せている。

米国を中心に各国のロボット関連企業に投資!
「iTrustロボ」

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◆5年の上昇率が優秀! 成績の安定度も高評価

 ピクテ・ジャパンが運用する「iTrustロボ」は、日本を含む世界のロボティクス関連企業に投資するテーマ型。工場などの産業用ロボットをはじめ、医療、配送、災害レスキューなど、さまざまな現場でニーズが拡大中。今後も市場拡大が期待される成長産業だ。

(1)の上がったかは、5年の成績で指数を大きく上回り、98.0点の高得点に。(2)の下がりにくさでは平均より最大下落率が大きいものの、(3)の安定度は高得点。75点以下となったのは2022年の1年のみだ。国別では米国の構成比が6割超だが、組入比率1位の銘柄は台湾のTSMC。5位にはドイツのインフィニオン・テクノロジーズが入っている。信託報酬は1%未満で、アクティブ投資信託の中では低め。