日本株も米国株も乱高下が続き
トランプに嘆く人、訝る人が続々と登場!

 もうひとつのお題が、定番テーマ「読者の投資エピソード」。日々の株式投資の気づきや、愚痴、自慢や失敗談など、“となりの個人投資家”がいま、何を考えているのかがわかるコーナーとなっている。

 いつもは種々雑多なおたよりが届くのだが、今回は、その大半に「トランプ」の名が記載されているという異常事態に。年初から続く株式市場の乱高下にきりきり舞いの個人投資家の叫びや嘆きが、行間からあふれ出ていた。そのいくつかを紹介しよう。

トランプ大統領読者コメントの大半に、「トランプ」の文字が。言動に右往左往する個人投資家の姿が浮き彫りに(写真:AFP/アフロ)

──トランプ大統領に振り回されて、日本株の乱高下で、購入のタイミングが全くなく……。また、下がった株も塩漬けにせざるを得ない状態です。(東京都・40代男性)

──トランプ大統領の一言一言で、値動きが激しい。怖くてなかなか購入ができず、買わずにいるとあれよあれよと上がっていきます。買っておけばよかったという後悔ばかりです。(千葉県・40代男性)

──トランプ大統領の影響で株価がどんどん下がり、嫌になります。ここのところ自分の持ち株を全く見ていません。下がっているので見るのが怖いです。(埼玉県・70代女性)

──トランプ政権の影響で、持ち株が乱高下(下がったもののほうが多い)。今は上がるのをじっと我慢する時かな。唯一配当が出るのが救いです。(東京都・70代男性)

──トランプ大統領のおかげで、良くも悪くもガタガタです。特にNISAでの投資信託は、あっという間の奈落の底。昨年の8月の時より酷いかもしれません。彼の一言一言に一喜一憂していたらメンタルが持ちませんから、横目で見て、遠目に見て、直視しないようにしています。(栃木県・60代男性)

──トランプ大統領の動向が読めませんが、どこかでハマれば世の中良くなると信じて持ち続けています。胃が痛い日々ですが……。(京都府・40代男性)

──今年に入ってからは、一度も売買していません。トランプ大統領がよくわからないので様子見です。(栃木県・50代男性)

──トランプ大統領の影響で、業績とは関係のないところで株価が乱高下。一時、塩漬けになるのも致し方ないと我慢しています。高配当を得るスタンスなので引き続き我慢。(東京都・40代男性)

トランプなんてどこ吹く風! 
それでも株で儲けた人は、何を買っていた?

 そんな中でも、株でしっかり儲けている人はいるもの。最後はそんな読者のナマ自慢をご紹介! まずは、爆発的に流行ったゲームに着目して儲けた人たちだ。

──これまでディー・エヌ・エーの株が塩漬け状態でしたが、ポケポケ(Pokemon Trading Card Game Pockett)効果で、まさかの株価急騰。辛抱して待っていた甲斐がありました。(熊本県・40代男性)

──ポケモンカードゲームのスマホアプリの人気を予測して仕込んでいたディー・エヌ・エーが予想通りに爆発! しっかりと利益を取ることができました(兵庫県・40代男性)

 どんな相場でも影響を受けにくいと言われる、株主優待株や高配当株への投資は定番。昨今頭を悩ませる物価高対策にもなっているようだ。

──最近、物価高を今まで以上に感じています。節約ばかりだと疲れるし、ストレスも溜まるので、株主優待を使って外食することで息抜きをしています。(大分県・30代女性)

──物価が高くなっているので、株主優待のある銘柄を探したり、配当金が高い銘柄を積極的に選んでNISAで購入しています。(静岡県・40代女性)