コンサルティングが上位
IT、金融も根強い人気
24年のランキングは、1位がアクセンチュア、2位がNTTデータグループ、3位がベイカレント・コンサルティングだった。
アクセンチュアを筆頭に、ベイカレント・コンサルティング、デロイト トーマツ コンサルティング(5位)、アビームコンサルティング(12位)、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(17位)と、上位に複数のコンサルティング企業が名を連ねており、圧倒的な強さが際立っている。高年収や成長環境、スキル習得の早さが就活生から評価されているようだ。
NTTデータグループの他、富士通(8位)、NEC(9位)、日本アイ・ビー・エム(同順位)、NTTドコモ(15位)など、IT・通信業界も根強い人気が見られる。
金融業界も存在感が強い。みずほフィナンシャルグループ(4位)、三井住友銀行(11位)、三菱UFJ信託銀行(15位)、三菱UFJ銀行(19位)と、メガバンク系列が多くランクイン。知名度や社会的信用、育成制度などの面で依然として魅力的な選択肢となっている。
東京海上日動火災保険(6位)や明治安田生命保険(20位)といった保険業も一定の人気を保つ。
公務員職も健闘している。東京都職員I類(6位)、国家公務員総合職(12位)、国家公務員一般職(18位)が上位に入り、安定性やワークライフバランス志向の学生から選ばれていることがうかがえる。
製造業からは日立製作所(12位)がランクインし、日本を代表するメーカーとしての存在感を示した。
全体としては、コンサルティング、IT、金融、公務員といった「将来性」「スキルの汎用性」「安定性」が重視される業界に人気が集中している。一方、メーカーや商社のような伝統的な人気業界はやや後退気味で、若手が早く活躍できる業界への志向が強まっている印象だ。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。
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