70歳まで拠出すれば20年間の積立が可能です。月5万円を20年間積み立てると、その額だけでも1200万円にもなります。

 企業型DCの加入者の利回り平均は年率5%を超えているようですので、その利回りで20年後の資産額を試算すると1941万円にもなります。

 また、iDeCoの積立時のメリットは若い時よりも、高報酬の50代の方が大きくなります。報酬が上がると所得税率が高くなるため、その分、掛金が全額所得控除になることによる所得税・住民税の経変効果は高くなります。

 夫婦共働きであれば、二人ともiDeCoに加入する「ダブルiDeCo」も一考です。拠出限度額も積立時の税メリットも受取控除も、「ダブル」で活用できます。

 老後資産を準備する必要がある方にとってiDeCoはますます魅力的な制度になります。実施時期は改正法施行後3年以内とまだ明示されていませんが、制度変更を見据え今から上手に活用いただきたいです。