1分で分かる「年金額の増やし方」、もらえる年金は再雇用・繰り下げ受給でこれだけ変わるPhoto:PIXTA

年金に関して、多くの人が気になるのは、「将来いくらもらえるのか」「どうすれば年金額がどのくらい増えるのか」ということだ。働き方や受給開始時期などによってどのように年金額が変わるのか、「公的年金シミュレーター」を使えば簡単に試算できる。(ファイナンシャルプランナー〈CFP〉、生活設計塾クルー取締役 深田晶恵)

「自分が将来もらえる年金額」と
「年金額の増やし方」が簡単分かるツールとは?

 本コラムは、連載がスタートして今回で丸10年がたった(そろそろかと、チェックしてみたところドンピシャリであった)。いつもお読みいただいている読者のみなさま、ありがとうございます。隔週連載は、テーマを考えることがしんどい時もありますが、まだまだ読者に伝えたいこともあるので続けていきます! 今後もよろしくお願いいたします。

 さて、連載の通しタイトル『老後のお金クライシス』は、編集部の担当編集さんが付けてくれたもの。当時は「老後破産」「下流老人」という言葉がメディアを賑わしていたので、「老後に困らないために知っておきたいお金の話」をメインテーマに執筆してはどうだろうと提案を受けた。

 そこで「支出の見直しのコツ」や「世帯収入の増やし方」など、支出、収入の両面から「老後の備え」についてさまざまなエピソードを交えて書き綴ってきた。中でも「公的年金」の記事は、読者の関心が高く、よく読まれる。

 みなさんが最も知りたいのは「自分が将来もらえる年金額」と「年金額の増やし方」だろう。

 将来もらえる年金額は、誕生日月に送られてくる「ねんきん定期便」に記載されている。ねんきん定期便の読み解き方については、7月に『「えっこれだけ…」将来もらえる年金額にガッカリしたら知っておきたい、自力で年金額を増やす方法』で解説しているので、ぜひチェックしてみてほしい。

 今回は、もっと手軽に「自分の年金」を知ることができる「公的年金シミュレーター」について取り上げたい。