グランクラス体験のために
選んだ旅のルートは
せっかくの割引キャンペーンなので、営業列車では乗ったことのないグランクラスを体験しておきたいが、ちょっと工夫が要る。グランクラスにはアテンダントが乗務して飲料・軽食を提供するフルサービスと、乗務しない座席のみサービスの2種類があり、割引対象は座席のみサービスだ。

2011年から東北新幹線、2015年から北陸、上越新幹線に導入されたグランクラスだが、フルサービスの対象列車は年々縮小されており、現在は一部を除く「はやぶさ」と「かがやき」以外は全て座席のみサービスとなっている。座席のみサービスのグランクラスを体験してもらい、需要を開拓したいというのが今回のキャンペーンの目的のひとつなのだろう。
しかし、せっかくグランクラスを体験するのであれば、「はやぶさ」と同じくらいの時間がほしい。そこで今回は大宮~盛岡間を「やまびこ」のグランクラスを利用し、盛岡~新青森間は別途「はやぶさ」のグリーン車を利用することにした。
次は目的地だ。とんぼ返りの「乗り鉄」旅は味気ないので、どこかで一泊してじっくり地方都市を見たい。素直に青森に泊ってもよかったが、今回は青森~秋田間を走る在来線特急「つがる」を利用して、下車したことのない秋田に足を延ばすことにした。
帰りは秋田から大宮まで「こまち」で一本だ。これもJREポイントで交換可能だったが、こちらは有効期限が迫っていた「JRE BANK」特典のJR東日本管内の片道運賃・料金4割引券で購入することにした(特典の詳細は「太っ腹すぎるって!JR東日本の『ネット銀行参入』にSNS沸騰、同社の狙いとは?」参照)。
こうして大宮~盛岡間「やまびこ」グランクラスが1万60ポイント、盛岡~新青森間「はやぶさ」グリーン車が3440ポイント、青森~秋田間「スーパーつがる」グリーン車が1770ポイント、通常であれば約4万円のきっぷが1万5270ポイント(別途、青森~秋田間の乗車券3410円)、帰りは秋田~大宮間「こまち」グリーン車が2万2300円のところ4割引の1万3260円で利用できたのである。おかげでポイントは5万7000までしか減らなかった。