何が相手にとって役に立つのか
先方の立場で考えるのが鉄則!

 お礼(3)

 謝礼だけでなく、なかにはお礼の品を固辞される方もいらっしゃいます。僕自身、ある経営者の方にアポ取りした際、「お気持ちはありがたいのですが、会社としていかなる場合も一切贈答品はお断りしているんです」と固辞されたことがありました。

 そんな時、みなさんならどうしますか。礼を尽くす手はほかにないのでしょうか。もちろんそんなことはありません。こうした時こそ、どこまでも相手の役に立つことは何かを考える絶好の機会です。口コミやSNSなどでお相手の活動をPRすることかもしれませんし、何かイベントを開催しているようならボランティアスタッフを名乗り出ることかもしれません。あなたの得意ジャンルを生かした提案だってOKです。

 ポイントは「~させてください」と「申し出る」のではなく、「~させていただきたいのですがいかがですか」とあくまで「おうかがい」のスタンスでのぞむこと。そして先方から「ぜひ」と言っていただいてからはじめて実践に移すこと。感謝の気持ちが強いのは良いことですが、思いだけが先行してお相手を困惑させてしまうなら本末転倒です。

 最後にもうひとつ大切なことを。(1)謝礼(2)手土産(3)汗をかく。ここまで3つのパターンをお伝えしてきましたが、お相手に喜んでいただけるのであればひとつといわず、ふたつもしくは全て実践していただいてもOKです。特に(3)はお相手の役に立ちながらその後も親交を深める絶好の機会にもなると経験からも思います。