本棚には「ほぼ白紙の日記帳」が何冊も並んでいるのに、節目になると新しい日記帳を――たいていは高価な1冊を――購入し、お金をかけたのだから続けなければ、と自分にはっぱをかけた。
が、残念なことに、このささやかな戦略は功を奏することなく、何年もの間、さらに高価な空白の日記帳が増えていくばかりだった。
でも、それはモーニングメソッド以前の話だ。モーニングメソッドで毎日書き続ける時間をつくり、仕組みを整えて、第1日目に書いてから、それはたちまち大好きな習慣になった。
今では、日記を書くことが、何よりも感謝に満ち、充実した行為だと断言できる。
思考を文字に起こすことで意識的に考えを方向づけて記録し、あとで読み返すことで、有意義な経験を追体験してさらに深い洞察を得ることができる。
理想と現実の差を直視できる人が
最高の結果を出している
人は誰でも「理想と現実のギャップ」を意識するものだ。「現実の人生」と「手に入れたい人生」。「過去に達成してきた業績」と「未来に達成したいこと」。「今の自分」と「理想の自分」。
ギャップに意識を向けることの問題点は、自尊心や自己イメージを傷つけたり、「自分は足りない」「十分な成果を上げていない」「満点ではない」、あるいは「『理想』に比べて劣っている」と感じてしまうことだ。優秀な人ほどこの傾向が強く、自分を過小評価したり、あらゆる間違いや不完全な部分で自分を責めたりして、今の自分に決して満足しない。
とはいえ、皮肉なことに、ギャップに意識を向けることが、優秀な人を優秀な人たらしめる大きな理由でもある。「ギャップを埋めたい」という飽くなき欲求が、高みを追求する原動力となり、意欲をかきたてることにもなる。
つまり、「欠如感」からではなく「潜在能力を存分に引き出したい」という前向きな姿勢で「ギャップを意識する」場合には、健康的かつ生産的な原動力となる。