残念なのは、そういったケースがまれであることだ。平均的な人間はもちろん、それなりに成功している人でさえ、ギャップを否定的に意識する傾向がある。

 最高の結果を出せる人――バランスがとれていて、人生のほぼすべての分野で10点満点の成功を達成することに意識を向けている人――は、自分が持っているものに心から感謝し、それと同時に達成した内容を定期的に振り返り、さらなる高みを目指して努力をする。一見すると、矛盾して見えるかもしれないが、このように考えているのだ。

「私は現時点で最善を尽くしていると同時に、もっとうまくできるし、そうするつもりだ」

日記を書くことで
目標の進捗率が明確になる

 このバランスの取れた自己評価によって、欠乏感(十分ではない、持っていない、全部やれていないという考え)を防ぎながら、ギャップを埋めるために絶えず努力することができるのだ。

 欠乏感からギャップを見ていると、1日、1週間、1か月、1年を終えたときに、自己評価や自分の進捗状況について正しい評価を持つのはほぼ不可能だ。1日に10項目の「やることリスト」があるとして、たとえその6項目を完了していたとしても、「やりたいことをすべてできなかった」という気分が優勢になってしまう。

 1日に何十個、何百個の正解を出し、間違いはほんの数個であっても、後から思い出して心の中で再生するのは……たいていはネガティブなことだ。本当なら、正解した何百個に意識を向けるほうが理にかなっているし、そのほうが間違いなく楽しい時間になるのに。

 そこで日記を書くことが役に立つ。

 毎日、構成を決めて戦略的に日記を書くことで、あなたの意識が「自分が達成したこと」「感謝していること」「明日もっと良い結果を出すためにすべきこと」へと導かれる。

 これにより、毎日の冒険をより深く楽しむことができ、自分の進歩を喜ぶことができ、より速く結果を出せるような頭の冴えが得られるのだ。

日記を読み返えす習慣が
未来の自分を育てていく

・日記を読み返すことで、成長を実感できる

 モーニングメソッドを実践して、毎日日記を書き始めた最初の1年が過ぎたあと、僕は日記の効果を絶大にする方法を発見した――日記の振り返りだ。僕は年末に、その年に書いた日記をすべて読み返した。