暑い季節の危険として注目されているのが、リチウムイオンバッテリーです。スマートフォン用のモバイルバッテリーや、涼を取るための携帯扇風機などに内蔵されているリチウムイオンバッテリーは高温になると発火する危険性があります。
クルマの中でもダッシュボードの上は、なんと70℃~80℃近くになるといわれます。ダッシュボードの上でなくても、そもそも車内にリチウムイオンバッテリー内蔵の製品を置きっぱなしにするのは危険です。モバイルバッテリーや携帯扇風機はもちろん、スマホ本体や加熱式たばこ、ワイヤレスイヤホンなどもリチウムイオンバッテリーを使っています。これらは絶対に車内に置いたままにしないようにしましょう。
また、最近は飛行機に乗ると「スマートフォンやモバイルバッテリーがシートの隙間に挟まったときは、絶対にご自身で取ろうとせず、必ずキャビンアテンダントを呼んで下さい」といった注意を耳目にするようになりました。これは、シートの隙間から無理やり取ろうとしてリクライニングを動かすと、スマホやモバイルバッテリーが破損し発火する恐れがあるからです。
飛行機のみならずマイカーも同様で、特にパワーシート搭載のクルマはなおさら危険です。電動でスライドやリクライニングができるパワーシートは強力なモーターを使っているので、スマホなどが挟まった状態で動かすと破損させる可能性が高いです。リチウムイオンバッテリー内臓製品を落としたときは、焦らず慎重に探すこと。間違ってもシートのスライドやリクライニングなど(手動も含む)は動かさないようにしましょう。
クルマの中が暑すぎる…!
1秒でも早くエアコンを効かせるには?
さて、駐車していたクルマの室内が高温になっている場合、どうすれば快適でしょうか?
まずは車内の温度を上げないのが一番です。日陰に駐車が理想ですが、できないときはサンシェードなどで窓ガラスをカバーするのも手です。長時間駐車の場合、サンシェードは室内の温度上昇を避ける効果はさほど高くないのですが、ダッシュボードやハンドルなどの温度上昇はある程度防げます。ダッシュボードのように容積の大きな部品が温まっていると、室内の温度を下げるのに時間が掛かります。ハンドルに触れないほど熱くなっていることもありますよね。