静かで、速く、面倒がない。何より安い。これがシーライオン7の本質だろう。
市街地では扱いやすく、中央道では静かに距離を重ね、小淵沢のワインディングではきちんと速い。価格と装備を考え合わせれば、総合点は高い。残る課題は明確だ。段差の「いなし」。特に後輪側の伸びの収束をもう半歩だけ詰めてほしい。そしてハンドル切り始めの“重さ”にもうひと匙の艶。それさえ煮詰めれば、「ケチの付けようがないEV」になるはずだ。最後の3%。これを仕上げられたら、ラベルではなく実力で並み居るライバルを押し退けることができよう。
それでは最後にBYDシーライオン7の○と×を。
BYD「シーライオン7」、ここがイイ!&ここがちょっと……
●シーライオン7のここが( ・∀・)イイ!!
1. 日常の扱いやすさ:発進が“踏んだ分だけ出る”性格で、走り始めの“かすれ”も下品な“ドン”もない。回生と油圧のつながりが上質なので、信号発進から低速域の停止まで一筆書きのように運転できる。同乗者の首がガクつかず、住宅街~甲州街道の細かな加減速がストレスにならない。
2. 静かに速い巡航:高速道路では直進の落ち着きと車内の音の密度の高さが効き、制限速度内なら家の居間のように会話ができる。風切り音、ロードの耳障りな帯域が立たず、ACCの間合いも自然で疲れ知らず。“静か”と”速い”が両立できている。
3. お買い得価格:RWD で495万。AWD で572万。これだけ立派でこれだけの仕上がりを考えると激安価格といえる。キチンと利益が出せるのか、他人事ながら心配になってしまう。
●シーライオン7のここはちょっとどうもなぁ……(´・ω・`)
1. 段差後の“いなし問題”:橋梁の伸縮継手やマンホール通過の直後、とくに後輪の伸び側で一拍の余韻が残る。単発なら気にならないが、連続すると上下動の尾が薄く残る。ここは非常にもったいない。
2. ハンドル切り始めの情報量:無表情に過ぎる。高速巡航では良いのだが、ワインディングだとイマイチ。もう一歩の艶が欲しい。
3. トランクスペースの横幅:これだけデカいクルマなのに、フルサイズのキャディバッグが横積み出来ません。つまり4人でゴルフに行くのは厳しいです。ここは国産車を見習ってほしい。
1. 日常の扱いやすさ:発進が“踏んだ分だけ出る”性格で、走り始めの“かすれ”も下品な“ドン”もない。回生と油圧のつながりが上質なので、信号発進から低速域の停止まで一筆書きのように運転できる。同乗者の首がガクつかず、住宅街~甲州街道の細かな加減速がストレスにならない。
2. 静かに速い巡航:高速道路では直進の落ち着きと車内の音の密度の高さが効き、制限速度内なら家の居間のように会話ができる。風切り音、ロードの耳障りな帯域が立たず、ACCの間合いも自然で疲れ知らず。“静か”と”速い”が両立できている。
3. お買い得価格:RWD で495万。AWD で572万。これだけ立派でこれだけの仕上がりを考えると激安価格といえる。キチンと利益が出せるのか、他人事ながら心配になってしまう。
●シーライオン7のここはちょっとどうもなぁ……(´・ω・`)
1. 段差後の“いなし問題”:橋梁の伸縮継手やマンホール通過の直後、とくに後輪の伸び側で一拍の余韻が残る。単発なら気にならないが、連続すると上下動の尾が薄く残る。ここは非常にもったいない。
2. ハンドル切り始めの情報量:無表情に過ぎる。高速巡航では良いのだが、ワインディングだとイマイチ。もう一歩の艶が欲しい。
3. トランクスペースの横幅:これだけデカいクルマなのに、フルサイズのキャディバッグが横積み出来ません。つまり4人でゴルフに行くのは厳しいです。ここは国産車を見習ってほしい。
次号はシーライオン7のインポーターインタビューをお送りします。
それではみなさまごきげんよう。
(フェルディナント・ヤマグチ)
シーライオン7でゴルフに行ってきました
こんにちは、AD高橋です。
2025年4月に日本導入された、BYDのフラッグシップモデルであるシーライオン7。先に導入されたスポーツセダンであるシールと比較すると全長が30mm長く、全幅は50mmも広い、堂々とした佇まいが特徴的なモデルです。一方で全高は1620mmとSUVとしてはかなり低く、サイドシルエットはクーペのような美しさがあります。