「仕事で結果を出しながら、学びを続けられている人」には、どんな共通点があるのだろう?
立教大学の中原淳先生から「学びと幸せについての調査」のお話を伺ったのは、まさに私自身が「学びをやめない生き方」を模索しているときのことでした(こういうラッキーがあるから、書籍編集者という仕事はやめられません)。
リサーチの対象は、のべ9000人を超えるビジネスパーソン。パーソル総合研究所とベネッセ教育総合研究所が手を組んだ大規模な調査プロジェクトでした。この種のものとしては「国内史上最大クラス」と言っていいでしょう。
9000人超の「働く大人たち」に、日々の学び、仕事のパフォーマンス、幸福度などについての多角的アンケートを実施し、それを統計分析していくと、じつに面白い結果がいろいろと見えてきます。そのエッセンスを凝縮したのが『学びをやめない生き方入門』です。
しかも、ここでの分析対象は、「ただ好き勝手に学んでいる人」ではありません。
あくまでも、「仕事で結果を出しながら、学びを続けられている人」だけを抽出し、彼らにどんな特性が見られるのかに光を当てています。
「仕事は仕事」「学びは学び」と割り切ってしまうのは簡単です。
しかし、本書は、どちらか片方を切り捨てることはしていません。「2つを両立するためのカギ」を探り、それを提示してくれているのです。








