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求人サイトに情報を載せておけば、応募がくる時代は終わった。いまや企業の強みは似通い、求職者から見ればどこも同じに映る。コモディティ化が進むなか、企業の規模や事業形態といったスペックの訴求ではもはや差別化できなくなったからだ。Z世代の心を動かす、採用の最先端トレンドを探る。※本稿は、秋山 真『これまでと同じ採用手法で大丈夫なのか?と悩んだときに読む 採用の新基準』(アスコム)の一部を抜粋・編集したものです。
スペックのアピールでは
もう差別化できない時代に
採用ターゲットへの「認知・認識・動機づけ」をすべてスペックで訴求してしまうと、ミスマッチが起こりやすいです。
企業のコモディティ化が進むあまり、求職者が「志望しようとしている会社を比較しにくい」と思う状況が生まれてしまっています。
たとえばGAFAM【Google(Alphabet)、Apple、Facebook(Meta)、Amazon、Microsoft】クラスになると、「給料が圧倒的に高い」というスペックをもって他社との差別化を図れるかもしれませんが、ほとんどの企業はそういうわけにはいきません。
先日、No Company(編集部注/筆者が代表を務める、採用広報・採用マーケティング支援企業)のインターンシップに参加している学生のひとりが、誰もが知る大手企業A社のナビサイトを見ながら、冗談まじりにこんなことを口にしていました。
「これ、いっていることが『B社』とまったく同じですね。社名を『B社』に置き換えてページを使いまわしても、たぶん誰も気づきませんよ」
確かに!
この言葉を聞いた瞬間、そう思いました。
B社は、A社と同じ業界の大手企業で、両社ともにテレビや動画でCMを頻繁に流しています。一般的な知名度はほとんど変わらないでしょう。







