「午尻下がり」十二支で唯一日本株マイナスの干支アノマリー、丙午26年のトランプ政権や高市政権は“曲がり角”?Photo:Andrew Harnik/gettyimages

高市政権は早くも正念場?
「午年」の株式パフォーマンスは唯一マイナス

 2026年は、「干支」では、「丙午(ひのえ・うま)」にあたり、干支の組み合わせの43番目で、「丙」は、台座の象形とされ、「一」と「冂」と「入」から成り立つ。「一」は陽気を意味し、活動が進展するがその後、カコイの中に入ることを示す。「炳(あきらか、つよし)」に通じ、植物が伸長し、その姿が目立った姿を表す。

 一方、「午」は「杵」の象形文字で、「忤(ご)」に通じ、「つきあたる、さからう、そむく、おかす」といった意味がある。草木の成長が極限を過ぎ、衰えの兆しを見せ始めた状態を表しているとされる。反対勢力の台頭で時の政権などの勢力の衰退を意味するとも考えられる。

 干支的に解説すると、24年の「甲辰(きのえ・たつ)」の年に生まれた新たなトレンドや勢力が25年の「乙巳(きのと・み)」には表舞台に立つのだが、周囲の抵抗が強く、伸び切れない。「丙午」の26年にはピークに達し、反対勢力が台頭する可能性も想定される。再編などにより新しい勢力を糾合し、新陳代謝を高めることが、政権などの長期化には必要ということかもしれない。

 この流れで言うと、24年の米大統領選挙で勝利し、25年1月に発足したトランプ第2期政権、24年の自民党総裁選で石破氏と決選投票を戦い、25年の総裁選で勝利し、10月に発足した高市政権は、26年は何らかの変化の下で正念場の年ということになる。金融市場でも、午年は巳年同様、相場の節目となっていることが多いが、日経平均株価の活況も状況が変わる可能性がある。

 AI(人工知能)ブームの米株式市場との連動や積極財政・金融緩和路線の高市政権への期待から日経平均株価は高値更新を続け、10月末には終値で5万2000円台をつけた。

 だが、「午年」の日経平均年間騰落率は、十二支で唯一マイナスだ。11月に入って、下落が目立ち調整局面とも考えられるが、これも丙午の年を迎える前兆なのか。

 干支で、26年を占うといくつかの”衰退“の兆候の可能性が考えられる。